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Posted by 株式会社 群馬webコミュニケーション at

2013年04月13日

プロローグ1

 窓を打つ風がさっきより強くなっている気がする。この場所にきてから天気予報なんてあてにならないということを、肌で感じていたはずなのに、天気予報に従って子供に傘を渡すのを忘れてしまった。とはいえ学校まで大した距離ではなく、低学年でもないことも考えれば、無いなら無いなりにある程度は自分で判断して帰ってくるだろうし、そもそも気温もそれほど低くはないことを考えると、逆にあれくらいの年には、土砂降りの雨の中を友達と笑いながら走り抜けてくるかもしれず、またそういった記憶が彼の原風景の一つとして、彼の歴史に刻まれていくのだろう。
 昼前までは見えなかった雲が、今は空一面に広がっている。たいていの親が持つ不安とまではいえないような焦燥感は、定理や定義の箱に埋没した自分が生み出す性癖に大きく依存しているのかと思うと、これほど若さというものを感じすにはいられなかった。  


Posted by gmjacky at 21:51